東京 お寺めぐり 明福寺 寺院外活動 

発足の経緯


 明福寺の宗派は真宗大谷派であり、本山は京都の真宗本廟(東本願寺)です。そして東京教区という首都圏を包括する教区に属しており、その東京教区の中にある東京五組(港区の一部、品川区の一部、世田谷区の一部、中野区の一部、多摩市の一部・・・)に属しています。
 東京五組には、比較的年齢の若い住職や、副住職で形成しているアジャセの会という青年会があります。
 それは一ヶ月に一度、組内のお寺で集まり、お勤めをし、蓮如上人の五帖御文を輪読し、その後、その会場の人が発題(問題提起)をして、それについて話し合うというようなことをしています。
 また、教区でも月に一度配布物が届けられ様々な行事の通知が来て、参加すれば、東京教区の他組の方と知り合いになることができます。
 そして、殆ど参加したことはありませんが、本山東本願寺からの行事に参加すれば、全国の大谷派の方とお会いすることができるのでしょう。
 特にいい年して、新人僧侶の私にとっては、大谷派寺院の方との出会いの場所を提供してもらえ、教学的なことや、お経のこと、教区での活動であったり、各寺院での活動も知ることが出来大変勉強となります。
 しかし、なんとなくいつも違和感を感じていることがあったのです。
 それは、明福寺の周りは、沢山のお寺がありますが芝仏教会の行っているお釈迦さまの誕生日をお祝いする花祭りを除けば他宗派のお寺と個人的な結びつきがない限り、殆ど交流がないということです。(本来あるのに、私が知らないだけかもしれませんが)付き合いがなくても、不都合はないのでしょうけど宗派を超えて通仏教的なものを学べないだろうかそういう思いがなぜか強くなっていきました。
 私も運のいいことに、小学校、中学校の同級生、後輩に明福寺から、歩いていける距離のお寺の副住職がいたのです。
 そうだ、あの二つのお寺から声をかけてみようしかし、賛同してくれるだろうか、なぜそんなことをする必要があるのかと思われないだろうか・・・二つのお寺にいき、誘うとあっさり快諾「おもしろそうだね、やってみようか」「いいですね〜」
と最初は明福寺で行いました。
 雑談もお寺でのあるあるネタだったりして、こういう時どうしてる?なんていう仕事上の話題もでて、真面目あり、笑いありの時間でした。
そして、今後も月に一度行っていくということで閉会しました。

何かひとつでも学びたいという意志があるんやったら、そこがどこであろうと学校になるんちゃうんかい。
テレビドラマ「伝説の教師」

ひとりでなにができる、と嗤(わら)うだろう。しかし、なんであろうと最初はひとりなのだ。(水滸伝、北方謙三)

当日の会話の一部
「会の名前どうしようか?」
「通仏教的なかんじで」
「特にいらないんじゃない?」「三帰依文て読む?」
「似たのは読むけどね」
「全ての宗派で読むのかと思った」「仏法僧で三帰会は」「三宝会」「三田寺町をからめたいね」「三つの寺から始まったのと、三田寺町で、三寺会は?」
「午後三時から始めるのもからめて、平仮名で“さんじ会”にしよっか」「なんだっていいよ」「早く始めよう」
inserted by FC2 system